Re: シェーンベルク Vol. 2
(新訳)室内交響曲第1番+モートン・フェルドマン生誕100年記念
2026-11-14 / Program A 15:00 Start / Program B 17:30 Start / ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川(京都市左京区吉田河原町19−3)

公演について
2025年秋、池内奏音によるヴィブラフォンとピアノのための「(新訳)《浄められた夜》爆誕!」により始動した「Re: シェーンベルク」シリーズ。本公演は、その第2回となります。
本シリーズは「応答(Response)」、「再創造・再構成(Recreate/Reconstruction)」、「再考(Reevaluate)」という三つのコンセプトを掲げています。
ここで問われるのは、シェーンベルクの音楽を単に「再現する」ことではありません。それを、いま、どのように文脈において聴きうるか、という問題です。
前半(プログラムA)は、今年が生誕100年となるアメリカの作曲家、モートン・フェルドマン(1926-1987)を特集します。しかし、本企画では、フェルドマンの音楽を単純に回顧するわけではありません。アルノルト・シェーンベルク、アントン・ヴェーベルン、シュテファン・ヴォルペ、そしてフェルドマンへと至る系譜をあえて辿る——迂回する——ことで、その音楽を別の角度から再考します。
シェーンベルク、ヴェーベルンのミニアチュール(極小)形式の影響の色濃い《中断》シリーズ、図形楽譜の創始者としての側面を示す打楽器のための《デンマークの王様》、そして、滔々と流れる時間の中で音楽が静かに展開していく後期の作品群から、最後のピアノ曲となった《マリの宮殿》。これらにシェーンベルク、ヴェーベルン、ヴォルペの作品を交差させることで、作曲家フェルドマンの個性を——そしてその源流をも——浮かび上がらせます。
後半(プログラムB)では、室内交響曲第1番(1906)を軸に据え、昨年と同様に、編曲を重視したシェーンベルクにあらためて敬意を表します。この作品は、シェーンベルク自身や弟子たちによって様々な編成に編曲されてきました。本公演では、池内奏音がトリオ(ヴィブラフォン、サクソフォン、ピアノ)のために編み直した新バージョン(「新訳」)で再構成してお届けします。そのほか、昨年好評を博したヴィブラフォンとピアノのための《浄められた夜》および池内奏音の《ミッドナイト•キョウト》それぞれの改訂版初演も行います。
ヴィブラフォン、サクソフォン、ピアノという、これまでにない編成による室内交響曲第1番は、単なる編曲の枠を超え、音色・音質の変化を通じて、新たな聴取体験をもたらすことでしょう。
プログラム
Program A モートン・フェルドマン生誕100年記念
フェルドマンの音楽の源流を辿って〜新ヴィーン楽派からフェルドマンへ
・ピアノソロ(河合珠江)
A. シェーンベルク:6つのピアノ小品,Op. 19(1911)
M. フェルドマン:中断3(1952)
S. ヴォルペ:フォーム(1959)
A. ヴェーベルン:変奏曲,Op. 27(1936)
・ヴィブラフォン&打楽器ソロ(芦田かんな)
M. フェルドマン:中断6(1953)adapted by Vibraphone
M. フェルドマン:デンマークの王様(1964)
・ピアノソロ(河合珠江)
M. フェルドマン:マリの宮殿(1986)
Program B (新訳)室内交響曲第1番
・ヴィブラフォンソロ(芦田かんな)
池内奏音:ミッドナイト・キョウト(2025/rev. 2026)(改訂初演)
ヴィブラフォン&ピアノデュオ(芦田かんな&河合珠江)
J. ケージ/池内奏音編:夜想曲(1947/2025)
A. シェーンベルク/池内奏音編:浄められた夜,Op. 4(1899/2025/rev. 2026)(改訂初演)
・トリオ(芦田かんな、福田彩乃、河合珠江)
A. シェーンベルク/池内奏音編:室内交響曲第1番,Op. 9(1906/2026)〜ヴィブラフォン、サクソフォン、ピアノのための(世界初演)

